はじめに
こんにちは。Raithing株式会社の今村です。
皆さんは、最新のSaaSを導入したり、社内でAIシステムを開発してみたものの、思うように活用されずに終わってしまった経験はないだろうか。
新しいツールを導入すれば業務効率が上がり、売上も伸びると期待していたのに、結果は思わしくない。
「なぜ社員は使ってくれないのだろう?」と悩み、「これでは投資した意味がない」と焦燥感に駆られたこともあるかもしれない。
実は、私自身も過去に同じような壁にぶつかった一人である。
自社の成長を願い、最新のITツールを導入し、社員に研修を行い、使い方を丁寧に説明した。
しかし、現場からは「使い方がわからない」「従来のやり方の方が慣れている」といった声が上がり、結局ツールはほとんど使われなかった。
「せっかくの投資が無駄になってしまう」と感じ、どうすればよいのか途方に暮れた。
そこで、社内活用を促進するために高額なコンサルティング費用を投じ、チェンジマネジメントを試みた。
しかし、導入率はわずかに増えただけで、「まるで砂漠に水を撒いているようだ」と感じた。
「このままではいけない、何か根本的な解決策が必要だ」と痛感した。
このような状況に陥る企業は少なくない。
特に、中小企業やスタートアップでは、リソースや人材が限られており、新しいツールの導入や活用が難しい現実がある。
「どうすれば、この状況を打破できるのか?」
そんな問いに対する答えの一つが、BPaaSである。
BPaaSとは
BPaaS(ビーパス)とは、Business Process as a Serviceの略である。
これは、従来のSaaSとは異なり、単にソフトウェアを提供するのではなく、業務プロセスそのものと、それを実行する人材やオペレーションを一括してサービスとして提供するモデルである。
「業務プロセスそのものをサービスとして提供する?」
最初は私も半信半疑だった。
しかし、実際にBPaaSを活用してみて、その効果に驚かされた。
例えば、友人の事例だが、経理業務をBPaaSプロバイダーに委託したところ、専門的な知識を持ったスタッフが最新のツールを駆使して業務を遂行してくれた。
「自社でやるよりも効率的で、しかもコストも抑えられるなんて!」と感動したそうだ。
また、カスタマーサポート業務でも、BPaaSを活用することで、24時間対応が可能になり、顧客満足度も向上した。
「これがBPaaSの力か」と実感した瞬間である。
最近では、BPaaSという言葉を耳にする機会が増えてきた。
Googleトレンドでも検索数が急増しており、「BPaaSって何だろう?」と興味を持たれる方も多いのではないだろうか。
BPaaSとBPO, SaaSの違いは?
ここで、あなたは「BPaaSとBPO、SaaSは何が違うのか?」という疑問が湧いているのではないだろうか。経験豊富な経営者ほどこの疑問が湧いているだろうと思う。
BPOとBPaaSの違いは?
BPO(Business Process Outsourcing)は、企業の業務を外部の専門業者に委託することである。
人事、経理、総務、カスタマーサポートなどが主な対象である。
私も以前、BPOを活用したことがあるが、「カスタマイズが難しく、自社の業務にフィットしない」と感じたことがあった。
一方、BPaaSは、標準化された業務プロセスをサービスとして提供する。
「標準化されたプロセスで本当に大丈夫なのか?」と不安に思うかもしれないが、実は多くの業務は共通化できる部分が多い。
標準化することでコスト効率を高め、中小企業でも手軽に導入できる。
「これなら自社でも活用できる!」と感じた。
SaaSとBPaaSの違いは?
じゃあ次は、「SaaSとBPaaSの違いはなんなんでしょうか」と聞きたくなっているのではないだろうか。
SaaS(Software as a Service)は、クラウド上で提供されるソフトウェアをインターネット経由で利用するサービスモデルである。
ユーザーはソフトウェアを使って自社の業務プロセスを構築・運用する。
しかし、「ツールはあるけれど、使いこなせない」という悩みを抱える企業も多い。
私も、「社員が使いこなせるまでに時間がかかりすぎる」と感じたことがある。
BPaaSは、その悩みを解消するために、ソフトウェアだけでなく、業務プロセスとそれを実行する人材・オペレーションも一括して提供する。
「自社で何も準備しなくても、プロの手で業務が進んでいくなんて、まるで夢のようだ」と感じるかもしれない。
なぜAI時代はBPaaS時代になると言えるのか
では、なぜAI時代にBPaaSが注目されているのか。実は裏側には明確な構造があるのである。簡単に説明しよう。
AI技術の進歩により、業務の自動化や効率化が可能になっている。
特定のタスクをこなすのであれば、すでに人間以上の成果を上げることができている。
しかし、その恩恵を受けるためには、AIを使いこなせる人材やノウハウが必要である。
つまり、AIには下記の特徴がある。
- 特定のタスクにフォーカスするのであれば人間以上の成果を効率的に上げることができる
- しかし、使いこなすまでの学習曲線にはある程度の段階があり、そこに到達するコストはそれなりに大きい
多くの中小企業やスタートアップでは、「AIを導入したいけれど、どうすればいいかわからない」という悩みがあるのではないだろうか。
私もかつて、「最新の技術があっても、使いこなせなければ宝の持ち腐れだ」と感じたことがある。
BPaaSは、AIを活用した業務プロセスをサービスとして提供する。
これにより、企業は自社で高額なシステムを開発したり、専門人材を採用・育成したりする負担を軽減できる。
「これなら、自社でも最先端の技術を活用できる!」と希望を持てるはずである。
また、BPaaSプロバイダーは、AI技術を駆使して業務プロセスを最適化し、継続的に改善してくれる。
「自社では気づかなかった課題も解決してくれるなんて、心強い」と感じることができる。
さらに、BPaaSは業務プロセスが標準化されているため、スケールメリットが働き、コストを抑えたサービス提供が可能である。
AI時代において、BPaaSは企業のデジタル化を加速させる強力なパートナーとなるだろう。
ある意味で、BPaaSは自社に一切の導入をせずにBPOとして、AIの恩恵を受けることができるシステムと言っても良い。
BPaaSを活用することで、「自社のリソースを本業に集中させながら、最新の技術を取り入れることができる」という大きなメリットがある。
実際、私がBPaaSをプロバイダーとして導入したことで、社員は本来の業務に専念でき、生産性が向上した。
「もっと早く導入していれば良かった」と提携先から何度も言われたのは大変嬉しいことである。
このように、AI時代においてBPaaSは、企業が直面する課題を解決し、成長を加速させる鍵となる。
まとめ
SaaSだけでは解決できない課題が、AI時代には増えてきている。
私自身も、「ツールを導入するだけでは不十分だ」と痛感した。
BPaaSは、業務プロセスとそれを実行する人材・オペレーションを一括して提供することで、企業のデジタル化を強力に支援する。
「これなら、自社の課題を一気に解決できるかもしれない」と感じた方も多いのではないだろうか。
システム開発を外注したいと考えているスタートアップや中小企業の皆さん、ぜひBPaaSの活用を検討してみてはいかがだろうか。
Raithing株式会社では、このようなBPaaSの効果を強く実感し、自社開発したBPaaSツールを提供している。
この記事を読んでBPaaSに興味を持った方はぜひ連絡して来てほしい。
自社のリソースを本業に集中させながら、最新の技術とプロセスを活用できるBPaaSは、これからの時代において強力な武器となるはずである。
ぜひ皆さんも、BPaaSを活用して、ビジネスの可能性を広げていただきたい。